花菜は、京都に春を告げる野菜です。読み方は、はなな、と読みます。

他の地域では、菜の花などが有名ですが、京都ではこの花菜も食用として有名です。花菜は、花のつぼみ、花蕾(からい)です。茎や葉を食用に用いるときには、菜の花などと呼ばれると聞いたことがありますが、定かではありません。
京都の花菜は、伏見桃山で冬の切り花として栽培されていた「伏見縮緬(ちりめん)寒咲なたね」が由来です。食用として、蕾だけ摘み取られるようになったそうです。
いわゆる京野菜の一つにも数えられるかと思いますが、とても柔らかく、歯ごたえと苦味がある食材です。お漬物でも見かけますが、今の時期であれば、春の到来を夢見て、少し頂いてみたいですね。