沖縄の方言でウージというのがあります。ご存じの方も多いかと思いますが、ウージは、サトウキビのことです。
サトウキビは、パプアニューギニア発祥で、インドネシア・中国を通じて、沖縄で栽培されるようになりました。このサトウキビは、国頭(くにがみ)マージと呼ばれる土が覆い、沖縄本島の北西部などで多く栽培されており、概ね1月頃収穫が始まります。
で、11月のこの時期に何故サトウキビをご紹介したかというと、この収穫時期を早めよう、という研究が沖縄ではなされているんです。
早期高糖で11月収穫が可能なサトウキビ品種「NiN24」の育成https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/archive/files/62-003_1.pdf
少し古いレポートになりますが、NiN24という新しい品種を作って、収穫時期を11月にしよう!というものです。11月にするとなにがいいかというと、収穫が大変なサトウキビの収穫作業を分散して実施する事ができる、というのが最大のメリットです。
研究と一口にいっても、農作物の場合、1年に数回しか交配の実験ができませんので、とてもとても時間のかかる研究です。2020年の現時点でも、サトウキビの収穫時期の中心は、1月〜3月のようですが、上記のような研究が続けられることによって、私たちが口にしやすい農作物ができるのだろうなと思う所です。
少し早い時期のサトウキビ、沖縄の方は探してみるのも面白いのではないでしょうか。